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2025-09-08

2025 年(第 36 回)日本建築学会「優秀卒業論文賞」 受賞

杉並区におけるネパール⼈中⾼⽣を中⼼とした居場所の認識とコミュニティの実態
―エベレストインターナショナルスクールジャパンの⽣徒を対象として―

2025 年(第 36 回)日本建築学会「優秀卒業論文賞」を修士1年の宮﨑はなえが受賞いたしました。
以下、コメントです。

この度は優秀卒業論文賞を賜り、誠に光栄に存じます。
私は2023年から2024年にかけてスウェーデン・ウプサラ大学に留学し、教育学や保育施設・学校を中心とした建築環境について学び、調査や実習を行いました。移民を積極的に受け入れてきたスウェーデンの社会や、自らがマイノリティとして暮らす経験を通して、外国人居住者や多文化共生社会に強く関心を抱くようになりました。留学中には移民が多い地域の保育施設や、来たばかりの難民の子どもたちの教育現場を調査し、彼らの置かれた環境への理解を深めたことが、今回の研究の基盤となっています。
帰国後は、地元に貢献できる研究をしたいとの思いから、特に増加しているネパール人住民に着目し、卒業論文のテーマを定めました。調査ではネパール人中高生を中心にアンケートとインタビューを実施し、「公園」が頻繁に訪れるよう心地よい居場所として多く選ばれていることや、日常の中で食事や娯楽からネパール文化を取り入れている実態を明らかにしました。
たくさんの方々のご協力のもと、本研究を遂行できました。ご指導いただいた井本准教授、調査にご協力くださったEISJの皆様をはじめ関わっていただいた全ての方々に心より感謝申し上げます。
今後も大学院にて、外国人居住者の実態に関する研究を続けてまいります。

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