変わるもの変わらないもの~千早四丁目の記憶を辿る~
2026年5月16日~26日の期間、千早四丁目にある大入庵で「変わるもの変わらないもの~千早四丁目の記憶を辿る~」と題して、千早四丁目の街の変化や歴史、町内会についての展示を行いました。

写真の展示では「きりとられた記憶」と題して、千早四丁目周辺に住む方からご提供頂いた70枚以上の写真を吊るして展示しました。会期中にはご来場いただいた方々から新たに写真をご提供いただき、随時展示に加えることで、日を追うごとにさらに充実したものとなりました。最も古い写真は昭和26年頃に撮影されたもので、地域の歴史を伝える貴重な資料となりました。また、写真の裏面には当時の感情や思い出を書き添えていただくことで、一枚一枚の写真に込められた記憶や物語がより鮮明に感じられる展示となりました。

展示を訪れた方へのヒアリングなどを通して明らかになった、その方の千早四丁目の記憶や思い出を整理し、年代ごとに「変わるもの」(変わった箇所)を赤い糸、「変わらないもの」(変わっていない箇所)を青い糸で結び、説明書きをクリップで挟みました。
私たちが用意した地図は1996年から2023年まででしたが、実際に展示を訪れた方々がくださる情報は1996年よりももっと前の街の話であることが多く、展示の初日に1940年代の航空写真と2025年の航空写真を展示に追加しました。
千早四丁目に長く住んでいる方でも知らなかったような貴重な情報を提供してくださる方もおり、地域の方にとっても街を見つめなおす良い機会を提供できたのではないかと思います。
また、私たちが準備をする中で分かった街の変化をまとめた紙を展示しただけの状態から、日を追うごとに地図が糸と紙で埋め尽くされ、地域の方々の記憶や思い出が蓄積されていく様子を見ることができました。

私たちが見つけた街の大きな変化に加え、その街に住んでいないと気がつけないような小さな変化についても、多角的な視点から知ることができました。準備期間を含め、様々なお話を伺うことで、私たち自身の知識も深めることができ、大変貴重な時間となりました。
会期中には、お散歩の途中にふらっと立ち寄ってくださる方や、何度も足を運んでくださる方など、さまざまなきっかけで多くの方にご来場いただきました。会場では思い出話がたくさん飛び交い「このような場を設けてくれてありがとう」といった温かいお言葉を数多くいただくことができました。ご来場いただいた皆さまとの交流を通して、この展示の意義をあらためて実感する機会となりました。
本プロジェクトを通して、私たちは地域コミュニティの大切さを学ぶとともに、地域が抱える課題の発見や、それらを実際の展示空間として形にする貴重な経験を得ることができました。今回得られた学びや経験を、今後の活動や研究に活かしてまいります。








