U30復興デザインコンペ2025「re:孤立する都市」に参加しました
2025年12月7日に愛媛大学で行われた、U30復興デザインコンペ2025「re:孤立する都市」で、ポスター公開審査(2次審査)・最終審査に参加してきました。
このコンペのために、2025年5月から、井本研究室の院生3人で福島県の富岡町・双葉町・大熊町を対象に調査を行い、移住者と帰還者の方にインタビューを行っていました。調査から、移住者と帰還者の時間軸の溝が見え、この溝をなくすため、震災前と震災後の時間軸を重ね合わせ、記憶の継承を行える記憶装置を提案しました。
2025年10月が1次審査の締め切りだったので、ここを通過できるように、提出ギリギリまで3人でプレボを作っていきました。この時は大変でしたが、今振り返れば楽しい思い出となりました。


2025年11月に1次審査を通過したことが分かってからは、模型を作り上げていく作業に移っていきました。
今回の対象敷地は、広く・多かったため、模型でどこまで作るのか、また「時間軸の違い」を伝えるためにどのように模型で表現するか、話し合いを重ねました。学部生の時は提案した空間構成を伝えるために模型を作っていましたが、今回は、キーワードである「時間軸の違い」が起きていることを表す模型を作ることは初めてであり非常に難しかったです。
そこを乗り越えてからは、ひたすら空き時間に研究室で模型を作っていきました。最終審査で発表があったため、その資料として模型の写真を載せられるよう日が沈む前に急いで写真を撮りに行ったこともありました。



2025年12月7日、審査当日、愛媛大学でポスター審査のために模型やポスターをセッティングし、審査員7名の方から講評をいただきました。他大学の学生や教授といった審査員の方以外にも見ていただける機会となっていたため、様々な方と議論を行うことができました。

ポスター審査を通過することは出来ませんでしたが、最終審査の様子を会場で見ることができ、審査員の方々の議論を私たち自身も考えながら聞くという貴重な体験となりました。
今回の活動を通じて、他の院生にも聞いてみました。以下コメントです。
院生1:解決策を検討していく過程において、実際に現地を調査できたことは非常に重要だったと感じた。現地で得られた問題点を全員が共通認識として持っていたからこそ、軸をぶらすことなく、最終的な提案へとまとめることができたのだと思う。
また、最終公開審査では、提案が地域の方々の希望になることが必要である、という議論に深く共感した。今後、復興に関する提案を行う際には、現地の方々がその提案をどのように感じ、どのように受け取るのかまで考えることが不可欠であると、強く感じた。
院生2:今回のコンペでは福島のフィールドスタディを通して得られた生の声が提案に大きくつながったと考えています。当時被災された方の記憶や、震災後に移住されて方々のお話を通して様々な時間軸の中で懸命に生きている方々の記憶をつなげられるような提案を私たちなりに考えました。最終審査までは残ることができませんでしたが、院生3人で一生懸命に取り組み、とても充実した半年間でした。改めてご指導いただきました先生、調査にご協力くださった福島の方々に深く感謝いたします。
半年間かけた今回のプロジェクトを通して、院生それぞれが学びを得た機会となりました。重ねてにはなりますが、ご指導いただきました井本先生、調査にご協力下さった福島の方々、模型作成を手伝ってくれた3年生、ありがとうございました。











