井本研を選んだ理由 松本佑介編
こんにちは。松本佑介です。
井本研究室を志望した理由や研究室活動について、お話ししたいと思います。
私は大学生活を過ごしていく中で、段々と将来への道が閉ざされていくような感覚を抱きました。建築について知れば知るほど、理想の将来像と現実の将来像が乖離していくような感覚です。そのため私は「やりたいから」という理由ではなく「安定したいから」という理由で、将来の進路について公務員や需要のある設備系の仕事を考えるようになりました。
3年生になり、研究室配属について考える時期が来ました。当時の第一志望の研究室は設備系でしたが、新設の研究室があるという情報を友人から聞き、井本研究室を知りました。オープンラボやガイダンスに参加していく過程で私は、ゼロからプラスに変えていく活動よりも、マイナスになってしまったものをゼロに戻したりプラスに変えていく活動にやりがいを感じるということに気づき、井本研究室で災害関係のことを研究したいと考え志望しました。また、災害関係の仕事は行政が主導することが殆どなので、自身が公務員を志望するポジティブな理由付けができたことも重要なポイントです。
私は現在、東日本大震災の被災地である岩手県を研究フィールドとし、災害公営住宅の空き家問題解決を目標とした研究を行っています。研究室配属後の11月にメンバー全員で岩手県を視察し現地の被災状況を目の当たりにしたことが、岩手県を研究フィールドに選んだ主な理由です。
災害公営住宅の空き家は、発生原理が首都圏のそれとは大きく異なります。首都圏の空き家は老朽化が原因であることが多いですが、災害公営住宅は震災後に建設されるものが殆どなので老朽化とは関係ありません。原因は災害公営住宅の需要と供給のバランスが崩れていることや法律関係のジレンマ、建設のタイミングの難しさ等が挙げられますが、これからより深く研究を進めていきたいと考えています。
井本研究室での活動はとても面白いです。それは単に研究テーマが自身のやりたいことと合致しているからというだけではなく、一期生として研究室の立ち上げに携われていることも大きいかと思います。また、現時点でメンバーは学生7人と井本先生だけなので、みんなで一緒にという雰囲気があって嬉しいです。井本研究室への所属を希望する皆さん、まだまだ井本研究室は始まったばかりなので、一緒に歴史をつくっていきましょう!