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2023-05-08

「コムレジ赤羽 カフェテリア」の見学会に参加しました

3月20日、高池葉子建築設計事務所が設計した「コムレジ赤羽 カフェテリア」の見学会に参加しました。

「コムレジ赤羽」はJ R赤羽駅の近くにあり、「社会人棟」、「学生棟」、「賃貸棟」の3棟で構成される大規模な複合施設です。そして、3棟はコの字型に配置されており、「社会人棟」と「学生棟」を繋いだ回廊状の空間が「カフェテリア」の空間となっています。

高池先生の事務所では、共用エントランスに設置されたベンチ(オブジェ)とカフェテリア、学生棟の共用リビングを設計されています。

カフェテリア全景

カフェテリアは3棟の住民が共用で使う縁側のような空間です。周囲の住居棟とは対照的な波打つ屋根が特徴的な外観は、属性の異なる住民が集う場をシンボリックに表していると感じました。低層であることで庭から見る空が広々と抜けており、外部空間も開放的で気持ちの良い環境となっていました。

屋外通路からの眺め
波打つ屋根によるリズムのある空間

住居棟とは異なるボリュームでありながら木ルーバーを用いることで住居棟との統一感を生み、そのルーバーと波打つ屋根が伸びやかでリズムのある空間をつくり出していました。

雁行したガラスによって生まれる縁側

またカフェテリアのガラスは、雁行させることで利用者が選択できる居場所を屋外にもつくり出しています。今後はこの空間にも家具を置くなどして活用を計画しているそうです。

材の幅が揃えられ、連続感のある内外の床

高池先生はディテールにもこだわられており、例えばフローリングと屋外のウッドデッキの木材幅をそろえることで内外を接続していました。その精度も高く、ウッドデッキの線の反射がフローリングの線に違和感なく重なって見えるほど美しかったです。

普段は入ることのできない建築の見学で、とても勉強になりました。高池先生、関係者の皆様、この度は貴重な経験をさせていただきありがとうございました。

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