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2023-05-24

「まちのはなれ」の内覧会に参加しました。

4月22日、PEAK STUDIO設計の「まちのはなれ」の内覧会に参加しました。

「まちのはなれ」はJR南武線武蔵新城駅の近くにあり、すでに設計されている周辺のコワーキングスペースやカフェなど小さな拠点と連続するような形で「まちの中で暮らす」をコンセプトにして設計されました。特徴としては狭小の専有部と最低限の共用部で構成され、周囲の小さな拠点を一体的に使うことができるような集合住宅となっています。

ファサード

プランを見てみるとRCの力強いグリットの中に住戸が計画され、3つのユニットが1つの住戸となって、メゾネットも組み合わせながらファサードからは想像できない複雑な内部空間となっています。

実際に内部を見学すると、それぞれの住戸のプランが異なり、水回りと居室、階段という単純な要素の組み合わせでありながらそれぞれの住戸の印象が全く異なることに驚きました。また、キッチンや備え付けられた棚などすべて同じものではなく様々な種類があり、それもまた異なる印象を与えていました。

キッチンに様々な種類がああrあるある
メゾネット住戸

建築法規や施主の要望、周辺環境、様々な外的条件を建築に取り込みながら、空間を構成していました。また、R Cの躯体と合板の壁で空間を構成することで、今後の暮らし方や用途の変化に対応できるようなゆとりを持たせていました。

「まちのはなれ」は暮らしの一部がまちに展開することで、地域とつながるようなプロジェクトです。住宅のプライバシー化が加速する中で、住宅とまちとの関係性を再定義することで、住宅における新たな価値が存在しているように感じました。数年後、この建築がすみ手によって彩られることで、より魅力的になるだろうと思い、とても楽しみです。

PEAK STUDIOの皆様、この度は貴重な経験をさせていただきありがとうございました。

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